最新アルバム「EVIL BRIDE」は、ワールドワイドな支持を得ているCROWLEYらしく一曲以外は全編英詞ナンバー。サウンドも呪術的な要素やギミックを残しつつ、伝統的ヘヴィメタルファンのみならず新たな時代のラウドミュージックファンにも受け入れられるサウンドに仕上がっている。重厚かつスケールあふれる世界観は、やはりCROWLEYらしさであり、特にヴォーカルのHawk Head Seanこと岩井高志の癖の強い歌声に「CROWLEY節が生きている」と実感できるであろう。表題曲「Evil Bride」のMVでも、花嫁が立ち去った後に、最近のCROWLEYの動きを知っている方ならニヤッとする小憎らしい演出が成されている。
アルバムには、アメリカン・ハードロックシーンを長年支え続けているNIGHT RANGER (ナイト・レンジャー)のメンバーであるKeri Kelliがゲストギタリストとして収録曲「 Gate of Golden Dawn 」と「 Feel 」の2曲に参加、ソロパートを披露している。
他にも、2019年5月に「地獄の国のアリスツアー」でコラボレートした女性ギタリストのEITAも収録曲「Alice in the Land of Hell」に参加、彩りと刺激を与えている。復活から約3年という月日の中、CROWLEYがどのように進化を遂げてきたのかを提示するとても興味深いアルバムとなっている。
最新アルバム「EVIL BRIDE」を携えた東名阪ツアー「CROWLEY TOUR 2020~地獄の道化師~」は、最初にも触れたように9月に延期。リリースから少し待たせる形にはなるが、それまでの間アルバム「EVIL BRIDE」を聞き込んで待っていてくれ。地の底から漏れ聞こえる、沸きだしたくてウズウズしている衝動のような音を爆音で体感する日を…。
TEXT:長澤智典
「EVIL BRIDE」MV
★インフォメーション★ 「EVIL BRIDE」
2020年7月7日発売
DME-010
3080円(Tax in)
収録曲
「Calling(opening theme)」
「Alice in the Land of Hell」
「Evil Bride」
「Shout at the Ghost」
「Gate of Golden Dawn」
「Feel」
「Nation Reborn」
「Drifters of the Dark」
「Insanity World」 「NOCTURNE DELUXE EDITION」
DME-009
3080円(Tax in)
収録曲
「Fairy Tracks」
「Floating Man」
「Ghoul」
「Bad Stone」
「Await」
「Nocturne」
「Don’t be in a Hurry」
「Midnight Dream」
~Bonus Tracks~
「Don’t be in a Hurry(unplugged 2007)」
「Stalker(unplugged 2007)」
「Woman in a Black Caps(unplugged 2007)」
「Destitute Song(unplugged 2007)」
「Evening Prayer(2018 Ver)」
「Fire & Blood(2020 Ver)」
「CROWLEY tour 2020~地獄の道化師~」
NEWS ALBUM「EVIL BRIDE」レコ発東名阪ツアー