昨年11月に発売したシングル「I AM WHAT I AM」を手に、昨年末まで行なわれた全国ワンマンツアー「Royz WINTER ONEMAN TOUR「I AM WHAT I AM」」。そのファイナル公演が、年を跨いだ1月12日(日)にZepp DiverCityで行なわれた。この日の公演の模様をお届けする前に、当日発表になった情報をお伝えしよう。
Royzは、3月18日(水)に通算19枚目となるシングル「DAYDREAM」を4-TYPE発売する。「DAYDREAM」は、公大いわく「哀愁漂う春の香りのする楽曲」。同作品を手に彼らは、新たな全国ワンマンツアー「Royz SPRING ONEMAN TOUR「DAYDREAM」」をリリース後すぐにスタートさせる。次のツアー・ファイナルの地は、5月9日(土)マイナビBLITZ赤坂に決定。同ツアー中、3月31日の高松DIME公演時にワンマン通算500回目を迎えることから、この日に「500回記念公演」も行なわれる。四国のファンたちはもちろん、駆けつけられる方々は足を運び、Royzのメンバーたちと記念公演を楽しんでいただきたい。
既発の情報となるが、2月14日にマイナビBLITZ赤坂を舞台に、毎年恒例となったヴォーカル昴の生誕祭「スバフェス2020」が開催になる。同じく、5月の恒例行事となったドラムの智也の生誕祭が新たに決定。誕生日当日となる5月11日(月)、新宿BLAZEを舞台に「Royz ONEMAN LIVE「智也生誕祭 〜ワンマン511回目ファイナル直後のパーリナイ!!〜」」と題して行なわれる。ちょうどワンマン511本目という本数も愛でたいこと。ワンマン公演のファイナルを迎えた2日後とはいえ、ツアーとは異なるライブを智也がプロデュースしてくれるように、そこはファンたちも楽しみにしていて欲しい。
さらに、RoyzのFC「WINGS」限定のワンマン公演になるが、メンバーらが日本地図へダーツを投げて決めた公演地として今回、宮崎・埼玉・金沢・札幌の4ヶ所でRoyz WINGS限定ONEMAN TOUR 「FC限定!Royzと行くダーツの旅!!」を行なうことも発表。ここからは、1月12日(日)・Zepp DiverCity公演の模様をダイジェストでお届けしよう。
興奮へ導くギアをふたたび押し込むように噛ましたのが「IGNITE」。重厚な幕開け。昴のグロウルを合図に楽曲は激しい表情へ。緩急巧みに使い分けながら、Royzはフロアへ熱を沸かせてゆく。激しさへ加圧するようにぶつけた「ラストリアクタンス」では、昴の揺れ動く気持ちのまま熱唱してゆく姿が強烈に瞼へ焼きついた。
さぁ、己の本能をすべて開眼せよ。昴の「お目覚めの時間だ、さぁ吠えろ!!」の声を合図にRoyzは「開眼」を突きつけ、フロア中を暴れ騒ぐ風景へふたたび染め上げた。「俺たちはお前たちの希望になりたい」、きらびやかな光を放つように「ステラ」が飛びだした。メンバー自身が光源となり、会場中を眩しい熱狂という光で包み込む。その光にはまだまだ欠けた面があるのをメンバーたちは知っている。その欠けた黒い部分を埋めるように「ANTITHESIS」を熱唱。「まだ生きて歌いたい まだ生きて答えたい たとえこれが悲しいだけの運命だとしても」と絶唱する昴。メンバーらが、観客たちが、互いに欠けた闇を熱狂で埋めるように、想いを叫びに変えぶつけあっていた。
「僕たちはそれぞれ生まれた環境、育った環境も違ってる。人は違うからこそ、その手を繋げられると思っています。僕たちは他の誰でもない。僕たちです」。昴の言葉を受け、本編最期にRoyzは「I AM WHAT I AM」を朗々と歌いあげた。その歌や演奏は、僕が僕であることに自信や誇りを持とうと手を伸ばしてきた。少なからず会場を埋めつくした人たちは、心に抱いていたはずだ。「僕らしくいる、私らしくいる。それでいいんだ」と。一つとして同じ歌もステージもない。人だって、自分と同じ存在は一人としていない。だからこそ、他人を認める心を持てれば、自分を誇る自信を掲げられる。フロア中から響いた合唱は、Royzの想いを受け止めた返答にも聞こえていた。