2020年に結成15周年を迎えるNoGoD。先日、15周年の幕開けを飾る全国ワンマンツアー「NoGoD 15th ANNIVERSARY ONE MAN TOUR-2020-『Ism』」を発表。1月から3月にかけ、全部で15本行なうところも嬉しい洒落心。今回、同ツアーにまつわる新たな発表が成された。それが、「会場限定シングル盤」の発売と、「4枚のCDを無料配布」することだった。
今回、メンバーが配布CDの内容と、会場限定盤へ収録する楽曲について語ってくれた。以下へ、その言葉をお届けしよう。まずは、4枚の無料配布音CDについてから。 4枚通して「シュールレアリスム」という思想を、作品のコンセプトとしてフィーチャー。
団長 「NoGoD 15th ANNIVERSARY ONE MAN TOUR-2020-『Ism』」ツアーは、15年間の歩みを振り返る姿よりも、最新のNoGoDの姿を見てもらうツアーになります。1月・2月・3月・ファイナル公演と、その月の公演会場ごとに配布する4枚音源のテーマは「シュールレアリスム」という思想。
シュールレアリスムとは、「現実の中へ如何に非現実を置くか」という思想。そこはNoGoDの精神と近いものがあるというか、浮世離れをした派手な格好で、観たことも聴いたこともない音楽やステージングをするところへ、シュールレアリスムの思想とすごく近いものを自分たちでも感じていること。
1月に配布する「Dépaysement」は、「デペイズマン」という思想のもと、「日常の中へ非日常を置く」歌詞の内容になっています。2月に配布する「DADA」は、「ダダイズム」という思想から来たもの。「ダダイズム」とは、「何かを書こうと思って書く、何かを作ろうと思って作る。そこにはかならず人間の意識が働けば、意識に左右されてしまう」という考え方。「DADA」に関しては、俺の夢の中に出てきた曲とメロディと歌詞だけで作ったように、自分の中の無意識の中から出てきたものとして表現しています。3月に配布する「Es」は、フロイトの精神分析論の「Es」「ego」「super-ego」の中の一番欲求の部分となる「Es」をフィーチャーした曲。ファイナル公演で配布する「優美な死骸」は、シュールレアリスムの作家さんたちの間で流行った、「優美な屍骸」という遊びがありました。それは、相手が何を書くかわからないままに参加した全員が詩や絵を書き、それを繋げて一つの作品にするという遊び。それを音楽でやってみようと思い、俺とKyrieで別々に曲を作り、それを一個に繋げる曲として完成しています。
楽曲自体としての繋がりはないです。でも、根底にある意味あいが一緒であること。それと、配布CDのジャケットに関しては1枚1枚が絵になっていれば、4枚並べると、それが1枚の絵として繋がるようにもなっています。ぜひ4枚の配布CDを集め、その絵を完成させてください。