普段は裏方として楽曲創作に携わっているサウンドクリエイターの方々。十人十色という言葉があるように、サウンドクリエイターたちも一人一人自分なりの制作スタイルを持っていれば、日々、自分の個性に磨きをかけている。
一口に「楽曲を作る」「曲のアレンジを行う」と言っても、その人が直接オファーを受け制作する場合と楽曲コンペで競い合うときでは向かう意識も異なれば、作品によっての制作アプローチも違ってゆく。その楽曲がシンガーに向けたものなのか、ゲームなどの背景音楽なのかでも楽曲の作り方が異なるのはもちろん、どう要望を汲み取り形にしていくかにもいろんな方法がある。そこの違いがサウンドクリエイターたちの個性にもなれば、そのセンスをどう認めさせるかも、じつは作家たちの手腕にかかっている。でも、そういう裏話や苦労話、必勝法などは、有名クリエイターたちの有料セミナーを通してでないとなかなか聴けない現実もある。
もちろん、著名な方の話も参考にはなるが、それ以上に聞きたいのが、今、現場で経験を重ねながら成長し続けている若手クリエイターたちの生の声。理由は、一番サウンドクリエイターの卵となる人たちの心境に置き換え、より実践的に学ぶことができるから。
そんな声を受けて誕生したのが、サウンドクリエイターたちが日々抱き、感じている想いを綴ったコラムをまとめた「クリエイターの悶絶生活」というサイト。同サイトの代表の方が、以下の言葉を届けてくれた。
「作家が普段音楽とどのように向き合っているか、戦っているかを作家からの悩みやボヤキとしてさらけ出し、その解決策も掲示したサイトです。普段作家さんとやりとりする中で、過去に作家さんが苦労したノウハウが作家のメンタリティによってはあまり近道として機能しないことも多く、歯痒さを感じていました。従って、普段から作家の悩みを共有させることは、メリットも大きいと感じましたので、今後ますます高度化する音楽業界に対して、人材育成の一助にしたいと考えました。クリエイターが一番知りたいのは、作家の食生活や息抜きの様子ではなく、戦っている生き様。クリエイターが注目するサイトとして「クリエイターの悶絶生活」を立ち上げました」
プロの作家たちが、日々どんな悩みや苦労を背負いながら創作活動を行っているのか。どんな対処法でチャンスをつかんできたのか。実際に現場で活躍するプロたちが語る言葉だからこそ、プロを目指している人たちにはとても参考となるアドバイスとして、クリエイターたちの書いた文章が目に飛び込んでくる。中では、「プロの作詞・作曲活動10ヶ条」のような、セミナーでしか聴けない内容まで無料で公開している。後々は、サウンドクリエイターを目指す人たちのためのチャンスや学びの場も提供していく予定。
一人で悶々と制作面で悩んでいる方やアドバイスを求めている人は、このサイトを参考にしていただきたい。あなたが新しい表現の扉を開くヒントが、いろんなクリエイターたちの言葉のつぶやきの中から見えてくるはずだ。
TEXT:長澤智典
現役作家のつぶやき!クリエイターの悶絶生活
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