CANDY GO! GO!は、来年7月で結成10周年を迎える。アイドルグループとして活動を始めながら、次第にロックな方向性へシフト。今は"アイドロック"という独自のスタイルを確立するまでに至っている。過去に何度もワンマン公演を行えば、マイナビBLITZ赤坂でもワンマンライブを行った経験も、今は懐かしい。
現在は、TSUTAYA O-NESTを舞台に定期公演「NEXT-Girl's ONE in O-NEST」を開催中。イベントではオケを使って歌うことの多いCANDY GO! GO!だが、定期公演と年に何度か行うワンマン公演では、CANDY GO! GO!が本来あるべき姿であるバンドを従えてライブを行っている。
11月25日にTSUTAYA O-NESTで行われた定期公演を通し、CANDY GO! GO!から嬉しい発表が成された。それが、「10years anniversary Series-GIGS-XTRAILS」と題し、CANDY GO! GO!10周年の記念公演を「8月15日(土)に恵比寿LIQUIDROOMで行う」こと。それに先駆け、10周年ワンマン公演に向けた「<プロローグイベント>と題し、5回に渡り過去にCANDY GO! GO!がワンマンを行った会場で改めて単独公演を行う」ことだった。
現在、椎間板ヘルニア手術後のリハビリのために活動を休んでいるリーダーのなぎさりんが、<プロローグイベント>の第一弾であり、1月5日に渋谷RUIDO K2で行う公演よりステージ復帰を果たすことも決定。本来あるべき姿となって、CANDY GO! GO!は2020年の幕開けを告げることになる。
12月10日には、最新シングル「The last of days」も2-TYPE発売になる。表題曲の「The last od days」には、「毎日を無駄にせずに、何時最後の日が訪れてもいいように生きよう」という想いを記している。収録したどの楽曲もライブで熱い支持を得ているように、新作もチェックしていただきたい。
「55周年までは現役で居続ける」とリーダーのなぎさりんが言い続けているように、CANDY GO! GO!にとっては10周年も通過点の一つ。とはいえ、大切な記念の年となるように、10周年を彩る2020年のCANDY GO! GO!の活動にもぜひ注目して欲しい。
ここからは、11月25日(月)にTSUTAYA O-NESTで行われた通算15回目となる定期公演の模様をお届けしたい。今回は、ゲストで道玄坂上り隊/NINA-RAY/福島ゆか/Caryaが出演。CANDY GO! GO!は、イベントの最後を担い登場した。
お馴染み「MITSUKO」のSEに乗せ、CANDY GO! GO!のメンバーたちがステージへ。重低音を響かせながら、CANDY GO! GO!のパーティは「ハイボールの制約」からスタート。腹にズンッと響く音を全身で感じつつ、舞台上を縦横無尽に動きながらメンバーたちが「Let's get a Party」と煽りだす。フロアでは、観客たちが感情のアクセルを吹かせ舞台上へ想いをぶつけてゆく。冒頭から、メンバーらと観客たちによる熱いパーティ…というよりは、熱したバトルが生まれていた。
躍動するビートの上で、菜月アイルが歌いだしたのが「禁断relation~ゲスラブ~」だ。観客たちを荒々しくけしかけるスタイルが、ゲスくてエモいじゃない。メンバーらの高ぶる感情を一つにしたサビ歌の声に、魂が熱く震える。楽曲が進む毎に気持ちのボルテージが上がりだす。
夏井さらの開放的な歌声から幕を開けたのが、「ヴァイオレット」。夏井さらと磯野未来が、熱情抱いた想いを明るい声色を通しフロアへぶつけてゆく。何時しか舞台の上に、眩しい輝きが集まりだす。後半では夏井さら、磯野未来、菜月アイルの3人が、気持ちを一つに熱と光を携えた歌を響かせる。その様へ、熱情を覚えずにいれなかった。
磯野未来と菜月アイルが、胸込み上げる切ない想いを心泣き濡らすように「Let it rain」へとぶつけだす。影を背負いながらも熱情した歌声に気持ちが熱く震えだす。心曇らす闇さえも呑み込んだうえで希望や未来をつかもうと絶唱する磯野未来の姿に、悲喜さまざまな揺れる想いを感じていた。
ひと足早いクリスマスプレゼントとして披露したのが、「クリスマスイブ」。彼女たちは逢いたい切ない想いを、疾走する楽曲に乗せ、込み上がる想いのままに熱々と響かせてゆく。たとえ感傷的な心模様だろうと、それを情熱に変えて歌うところがCANDY GO! GO!らしさ。それだけ、切ない気持ちに心掻きむしられていた証拠だ。
ここからはユニットコーナーへ。スタートを切ったのが、菜月アイルと磯野未来のコンビ。2人は激しく熱したロックナンバー「Find it!」を、エモい感情のままに歌いだす。サビに向かってどんどん熱を上げれば、サビ歌では情熱抱いた歌声をぶつけ気持ちを熱く沸き立たせる。間奏では、フロア中から「オイオイ」叫ぶ声が上がり続けていたのも印象的だった。
歌のバトンを受け取ったのが、宇野みずきと夏井さら。笑顔の似合う明るい性格の2人が、「事件File.055」に乗せ、心の内側に巣くう暗鬱な感情を持って歌うところが、この曲の嬉しい意外性。2人とも笑顔を封印、シリアスな表情のもと哀切な気持ちを描き出した。その背景では、永瀬りかと杉本莉愛が切々とした心模様を、ダンスを通して描写。あえて性格とは対照的な楽曲を歌うことで、嬉しい意外性を導き出す。そこも、ライブならではの面白さだ。
続いて歌のバトンを受け取ったのが、後ろで踊っていた永瀬りか。今度は、夏井さらと宇野みずきがダンサーとして支えてゆく。永瀬りかがリードを取ったのは、みずから作詞も担当、彼女の初リード曲の「Natarie」だ。暖かい声色を魅力に歌いかける。でも歌詞は、忘れられない初恋の思い出を振り返る切ない内容。当時の気持ちを肯定的に受け止めているからこそ、優しく晴れた歌声で届けられたと言っても良いだろう。笑みを浮かべながら歌う永瀬りかの吹っ切れた表情や歌声に、温もりを覚えずにいれなかった。永瀬りかの歌声をサポートする夏井さらと宇野みずきの晴れた声色も、胸に優しい光を射してくれた。
永瀬りか、夏井さら、宇野みずきが、力強く「こころのうた」を歌いだした。そこへ菜月アイル、磯野未来,、杉本莉愛も参加。ふたたび6人編成になったCANDY GO! GO!は、沸き上がる熱情を青空へ向かって思いきり開放するように「こころのうた」を歌いあげる。彼女たちの煽りに触発され、フロアからも熱狂した声と手拍子や拳が突き上がれば、会場中の熱気が一気に上昇。メンバーらと一緒にこのまま熱を感じ続けてたい。その感覚をずっとずっと味わっていたい。
終盤を熱狂で彩ったのが、パワフルなエナジーを身体中に漲らせる「The last of days」だ。攻めに徹した荒々しく疾走する楽曲の上で、菜月アイルと磯野未来が、みずからの生きる証をぶつけるように熱唱。フロア中の人たちも、彼女たちのほとばしる熱情を全身で受け止めては、絶叫と熱狂に変え舞台へ返していた。互いに気持ちをぶつけあう。この様こそ、CANDY GO! GO!のライブに相応しい光景だ。
最後にCANDY GO! GO!は、会場中の人たちの魂を解き放つように「ファンファーレ」を届けてくれた。メンバーらの歌う「立ち上がれ」「立ち向かえ」の言葉を道しるべに、誰もが共に声を張り上げていた。笑顔零れる気持ちのもと、メンバーらに熱いエールを送る観客たち。胸アツな気持ちを一つに熱狂の中で溶け合うこの光景が、とても眩しかった。この一体化した景色を、また来年にも引き継ごうじゃないか!!!!!!!
TEXT:長澤智典
「The last of days」MV
<プロローグイベント>
1回目:1月5日 渋谷RUIDO K2
2回目:3月15日 aube渋谷
3回目:5月5日 渋谷Glad
4回目:6月12日 渋谷asia
5回目:7月14日 渋谷WOMB
<本公演>
6回目:8月15日 恵比寿リキッドルーム
★音源情報★
「The last of days」
2019年12月10日発売!!
TYPE A
OTOR-20192
¥909 (税抜価格)+税
「The last of days」
「Let it rain」
「Find it !」
TYPE B
OTOR-20193
¥909 (税抜価格)+税
「The last of days」
「Let it rain」
「Natalie」
PCI MUSIC サイト
http://www.pcimusic.jp/catalog/jpn/1912/03.html
CANDY GO!GO! Web
http://candygogo.jp/
CANDY GO!GO! twitter
https://twitter.com/onecandygogo
CANDY GO!GO! facebook
https://www.facebook.com/candy55official/
CANDY GO!GO! YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/user/candygogo1to1
―セットリスト―
「MITSUKO」
「ハイボールの制約」
「禁断relation~ゲスラブ 」
「ヴァイオレット」
「Let it rain」
「クリスマスイブ」
「Find it!」
「事件File.055」
「Natarie」
「こころのうた」
「The last of days」
「ファンファーレ」