10月30日(水)、FullMooNは現体制としては初のシングル「燈」(ともしび)を発売する。メンバーの卒業という逆境を4人の意思を強く結びつける力に変えたことで生まれたのが、表題曲の「燈」になる。デジタルな音を極力排除し、自分たちの魂と演奏のみを突きつけることで誕生した強靱な楽曲たちには、4人の明確な意思が映し出されている。今回、メンバーが収録した3曲について語ってくれた。ぜひ、その言葉に視線を向けて欲しい。
「燈」は、ここから4人のFullMooNとして進んでゆくと宣言した歌。
ねね 「燈」で今回目指したのは"ストレートなギターロック"。曲調も歌詞もストレートなのは、もちろん。サビ歌は、一度聴いただけで歌詞がスーッと入ってくるくらい伝わりやすい楽曲になりました。
りん 活動初期のFullMooNを思い出すくらい、とてもエモい作品になったよね。
ねね エモさが音に出たのも、メンバーが5人から4人になり、より4人の絆が深まったことも大きいんです。4人で誓い合った想いというか、明確な意思を楽曲の中へ詰め込んだら、こんなにもすごく熱い作品になった。実際にその気持ちを確認しあって以降のライブを通し、お客さんたちからは「余計にバンドらしくなったね」と言われますからね。
りん より心が一つにまとまれば、それが熱量として反映されたというか、間違いなく勢いはついたね。
――「燈」の歌詞には「無邪気に笑って上から目線でサヨナラ これがそんなに欲しくて捨てたの?」と、強烈な皮肉をぶち撒けていません?
りん そこは、前シングル「疑心暗鬼」に続いてのことになるんでしょうね。人って、傷つき、それを乗り越えるたびに強くなっていく。それを示しているのが、シングルの「燈」だから。
ねね いろんな困難を乗り越えたからこそ生まれた演奏や歌、楽曲たちが、ここには詰め込まれています。むしろ、今回の経験があったことで、メンバー一人一人が改めて自分の意思を見つめ直す良いきっかけにもなれば、それを確かめあえたことが4人の絆をより深くしたように、そこは良い機会になったと前向きに受け止めています。
えれん 「燈」の歌詞は、FullMooNの現状と、この先への想いを詰め込んだ歌詞なんです。
ねね 違った道を歩みだした人への気持ちも含みつつ、でも、サビに書いた「誰かに頼っていても連れて行ってくれやしないよ 自分の力で変えなきゃ」という歌詞は、自分たち自身へ向けた言葉。これまで逃げてきたことや目を背けてきた事柄からもう逃げることなく、その事実をしっかり受け止めたうえで進むという決意や意思を、ここに示しました。二番のサビへ記した「ここで泣きたいだけ泣いて全ての感情を吐き出せ いっそ倒れてもいいから」は、私たちとフロアにいるお客さんたちとの関係性についてのこと。泣くことは何も恥ずかしくはない。それよりも、お互いにすべての感情を素直に吐き出し一緒に前へ進もうという想いを書きました。
一二三 わたしもいろんなバンドで叩いてきたように、メンバーの脱退やバンドの解散は経験してきたことだから「燈」に込めた気持ちもすごくわかるんです。だからわたし、「絶対にFullMooNで叩き続けよう」という気持ちを毎回確認しながら叩いているからね。
ねね 「燈」はまさに、4人の気持ちをわかりやすく、しかもストレートに詰め込んだ歌だからね。
えれん 「燈」の面白さが、ライブで演奏を重ねるたびにライブアレンジ化され、楽曲が進化し続けていること。だから音源とライブとを聞き比べてもらえると、その違いも楽しめると思う。
ねね 「燈」はまさに、ここから4人のFullMooNとして進んでゆくと宣言した楽曲になりました。
「Edge of the world」は厨二病の曲。
ねね 「Edge of the world」は厨二病の曲です。
えれん 「燈」や3曲目に入れた「Change song」がリアリティの強い歌なぶん、「Edge of the world」を入れたことによって作品の中へファンタジー感を加えられたように、むしろそこは良かったなと思う。と言いながらも、空想の世界とはいえ歌詞にも共感を覚えるけどね。
ねね そこは、みんなそうだよね。
一二三 わたしも、そう。ってことは、みんな厨二病??
ねね っていうか、世の中みんな厨二病みたいな人たちばかりだから(笑)。
えれん そこはどうかわからないけど(笑)。リアリティを持った歌を3曲並べるよりは、「Edge of the world」のような楽曲を入れることで、より懐深く作品を楽しめているなとは感じています。
「Change song」は「歌う為に、生きているから」と宣言している歌になりました。
ねね 「君が居るから僕は笑える 何でもできる気がする」「まだ小さくて不安定だけど 大きな大きな花になれる」と歌う「Change song」は、「燈」を乗り越えたうえで得た心境にも感じますけど。じつはこの歌ができたのは、もう4年くらい前のことなんです。
もともと、会場限定シングル盤として出していた中に入ってた楽曲なんですけど。シングル盤自体がすでにソールドアウトしているから、「「Change song」の入ってる音源が欲しい」と言われても、音源としてもう存在していなかった。とはいえ今でも演奏をすればライブ支持の高い楽曲だから、改めてファンのみんなへ向けて音源化しようと決めて作りました。それに、もともとファンへ向けて書いてた歌だったからね。冒頭の「君と出会えて僕は変われた」の歌詞は、まさにファンのみんなへ向けての言葉なんです。
りん わたし、この歌すっごく好きなんです。この曲をライブで演奏をしていると、応援してくれる人たちへ向けての思いが強く入っていくんですよ。
ねね ちょうどりんがFullMooNのメンバーになり、しかもバンドが3人編成という大変な時期に行った主催イベントで「新曲です」と発表したんですよ。そのときから、お客さんたちの反応や感触が良かったからね。ホント、君たちと出会えているからFullMooNはこうやって進み続けていれるからね。
シングル「燈」のジャケットには、灯台の燈火を見つめる4人の後ろ姿を投影。そこにも、いろんな秘密が隠されていた。一つは、4人の未来へ向けた意思。そしてもう一つが「聖地巡礼??」。
ジャケットの撮影を行ったのは、光の灯る灯台の側…ではなくて…お馴染みのあの場所。
えれん 灯台の灯をじっと見つめる4人の後ろ姿を写したジャケット写真は、一つの光に向かって歩いていこうという、今のFullMooNの気持ちを宣言しています。
一二三 じつはあのジャケット、実際にあの場所へ行ったわけではなく、加工して作りました。あの写真を撮ったのは、厚木サンダースネイクの横にある駐車場。だから私たちが観ていたのは灯台の光ではなく、ビルの上のほう (笑)。なのでみなさん、ぜひ、厚木サンダースネイクの横にある駐車場に行って、同じポーズをして写真を撮ってください。
ねね 11月16日に、りんと一二三の生誕祭も兼ねつつ「燈」のリリース記念の主催イベントを厚木サンダースネイクでやるんですけど。それは、ジャケットを撮影したFullMooNにとっての聖地でやりたかったからなんです。みなさんもライブ会場へ入る前に、横の駐車場で、邪魔にならないよう気をつけてジャケットのポーズで写真を撮ってください。ちなみに私たちが後ろ姿なのは、すっぴんを隠すためです(笑)。
えれん 違う違う、光へ目指して進もうということでの後ろ姿だから。
「FullMooNの熱い気持ちを投影した「燈」、ちょっと二次元的な感情も見える幻想的な「Edge of the world」、応援してくれるみんなへ向けた思いを歌った「Change song」、いろんなメンバーの心模様の見える作品ですので、ぜひ私たちの気持ちへ触れてください」(りん)。「変に着飾ることなく、本当にストレートなサウンドと歌声、歌詞で…とにかく4人の熱さで勝負している作品のように、その熱量をぜひ音源やライブを通して感じてもらえたら」(ねね)と語るように、シングル「燈」は今のFullMooNの強い意思を投影した作品のように、ぜひその熱さに触れて欲しい。そして、思いきり火傷を負うくらいの衝撃を体感していただきたい。
TEXT:長澤智典
FullMooN Web
https://www.tatenaga.net/
FullMooN twitter
https://twitter.com/FullMooN_tw
★音源情報★
「燈」/FullMooN
2019年10月30日発売
レーベル:ジリオンモードプロダクション
規格番号:ZMR-022
販売価格(税抜/税込)
定価 \1,620 (税抜価格 \1,500)
最強のサブカルチャーガールズバンドFullMooN最新作
バンド感を追求した、シンプルながら奥深い疾走感のあるサウンドとメロディー!
ガールズバンドシーンで異端の存在を放ち続ける、最強のサブカルチャーガールズバンドFullMooNの最新作「燈(トモシビ)」。
細かなアレンジ、デジタルサウンドを極力までそぎ落としシンプルなバンド感を目指した今作はストレートな楽曲の中に力強さを感じさせる。
90年代のシンプルなビートロックの心地よさを軸にメッセージ性の強い歌詞、感情を乗せたボーカルに、等身大の彼女達の想いの強さを感じ取ることができる。
曲目
1.燈
2.Edge of the world
3.Change song
4.燈(Instrumental)
5.Edge of the world(Instrumental)
6.Change song(Instrumental)
★LIVE情報★
マチ★アソビ日程が台風により変更になりました。
徳島マチ★アソビ
ガールズバンドFullMooNスペシャルライブ~NEW SINGLE「燈」先行発売記念!!~
10月26日 御成婚広場ステージ 13:00~14:00
10月27日 御成婚広場ステージ 11:00~12:00
10月31日(木)渋谷GUILTY
11月2日(土)厚木Thunder Snake
11月3日(日)「燈」発売記念インストアイベント
FullMooN主催イベント
11月16日(土)厚木Thunder Snake
FullMooN×ThunderSnakeATSUGI Presents
~一二三&りん生誕祭 赤いタヌキと緑のキツネ~ おっとレコ発もね!
★インストア情報★
FullMooN『燈』発売記念インストアイベント
◆日時:2019年11月3日(日) 15:00スタート(整列開始 14:50?予定)
◆場所:ディスクユニオン新宿ヘヴィメタル館
◆内容:私物サイン+写真撮影会
≪参加方法≫
10月30日発売予定、FullMooN フルムーン「燈」(ZMR-022)をディスクユニオンの対象店舗でお買い上げのお客様にイベント参加券をお渡しいたします。
■対象店舗
オンライン・ショップ/新宿ヘヴィメタル館/お茶の水ハードロック・ヘヴィメタル館/渋谷パンク・ヘヴィメタル館/大阪店/お茶の水駅前店/神保町店/下北沢店/吉祥寺店
/町田店/横浜関内店/千葉店/柏店/北浦和店/大宮店/高田馬場店/池袋店/日本のロック・インディーズ館/横浜西口店/中野店/立川店
■注意事項
・サインはお客様の私物へ行います。サインを入れてほしい私物(CD/色紙等)をご用意の上、ご来店お願いいたします。
・写真撮影はお客様のスマートフォンまたはカメラ付携帯電話にて、お客様+メンバー4人での5ショットをスタッフが撮影いたします。
・イベント参加券の配布は定員に達し次第終了いたします。終了後にご予約(ご購入)いただいてもお付けできません。
・イベント参加券はいかなる場合も再発行はいたしません。
・小学生以上のお客様からイベント参加券が必要でございます。また小学生未満のお客様がイベントにご参加をご希望の場合、付添いの方もイベント参加券が必要でございます。
・お客様の列が途切れ次第、イベント終了となります。
・イベント参加券の譲渡・転売は禁止させていただきます。
・対象商品の返品・返金はお断りさせていただきます。不良品は良品との交換とさせていただきます。
・手荷物や貴重品はお客様ご自身で管理してください。ベビーカー・キャリーケースなどの大きいお荷物もお預かりいたしかねます。
・当日は、録音・録画・写真撮影は禁止とさせて頂きます。
・他のお客様のご迷惑となる行為、また他のお客様に怪我をさせてしまう可能性のある危険な行為は禁止させていただきます。
・イベント当日は係員の指示に必ず従ってください。係員の指示に従っていただけない場合、イベントへのご参加をお断りすることがございます。また係員の指示に従わずに生じ
た事故に関しましては、弊店・主催者は一切責任を負いかねます。
・諸事情によりイベントの内容に変更が出る場合や、イベント自体が中止になる場合がございます。
お問い合わせ:ディスクユニオン新宿ヘヴィメタル館
TEL:03-5363-9778