日夜、地球の平和のため、音楽を剣に変えて戦い続ける女戦士楽団ことFullMooN。汚れを知らぬ純潔な彼女たちとはいえ、ときには地球にはびこる邪悪な心に惑わされ疑心暗鬼へ陥ることもある。しかも4人は、とても感受性の強い女性たち。心が傷つくほどに、持ってはならぬ邪悪な色が心を黒く染めてゆく。何時しか彼女たちの胸の奥底には"鬼"の心が巣くっていた…。
FullMooNは、3月20日(水)に最新シングル『疑心暗鬼』を発売する。彼女たちが本作で掲げたテーマ、それは「女の性」。具体的に言うなら、女性が隠し持っている本性。ときにはそれが憎悪であり、思い込みであり、萌ゆる恋心であ
ったり。認めたくないほど、その"裏腹な心模様"は膨らんでいく。本作のジャケットには、般若の面を手にしたヴォーカルねねの姿が映し出されている。般若の面は、ねね自身の?認めたくない本性を現したもの。先に断っておくが、すべての曲で邪悪さを歌っているわけではない。3つ表現した心模様の中、一番触れた人に突き刺さるのが"鬼のような感情"。ジャケットでは、あえてそこを切り取っている。
そして、忘れてはいけない本作に於けるもう一つのテーマが、「和」。これまでのFullMooNにはなかった要素を加えたことで、どの楽曲にも艶やかさを覚える。
ここからは、メンバーらの言葉も加えつつ、収録曲の魅力を紹介したい。1曲目を飾ったのが『疑心暗鬼』。つかみを持ったメロディアスな楽曲にも関わらず、歌詞に綴られたのは、「信じていたのに裏切られたことへの憎悪」。そのうえで、改めて誓った「大切なものを守る決意」。
ねねは、「『疑心暗鬼』の歌詞を書いたのが、ちょうど前のメンバーが辞めた昨年春頃の時期。「あなたたちは去っていったけど、わたしはこの場所をずっと守り続けるし、絶対に見捨てないから」など、心の中にあったいろんなモヤモヤとした感情を一気に吐き出しました」と語ってくれた。彼女が、どんな想いを楽曲にぶつけたのか。気になる方は作品を手にするか、ライブで歌に直接触れて欲しい。
『疑心暗鬼』は、ライブで演奏をするたびに、初見の人たちから「あれは何って曲?」「どのCDに入ってるの??」と声をいただくように、初めて楽曲へ触れた人たちも一発で虜にしてゆく楽曲。メンバーも、「これぞFullMooNらしい、良質なメロディを生かした恰好いい歌もの」(えれん)と語れば、「ギターのフレーズに少し和テイストも入れている」ところもポイントになっている。何より、以下の言葉が、『疑心暗鬼』を一番物語っている。
「『疑心暗鬼』に記したようなことが生まれるたびに、人と人との繋がりって難しいなぁと感じます。血の繋がっている家族だって気持ちを繋ぎ合わせるのは大変なことなのに、血の繋がっていない人たちどうしで関係を深めてゆくのは本当に難しいこと。もともと他人から始まっているからこそ、より深く関係を深めることも出来れば、それによって深く傷つくこともある。そういう想いも抱きながら。何より「絶対に続けよう」という決意を持って、わたしは何時も『疑心暗鬼』を演奏しています」(りん)
2曲目には、和要素をたっぷり詰め込んだ『泡沫狂恋物語』を収録。好きな人への想いが募れば募るほど、何時しかその気持ちは狂気の恋…狂恋に変わってゆく。その心のコントロールを一歩間違えばストーカー化に陥る可能性も???
歌詞へ込めた想いについて、ねねは「題名に"泡沫"と名付けたように、儚くも綺麗な恋愛の歌と思われそうだし、実際に始まりはそうなんですけど。物語が進むにつれ、だんだん感情が露になり、何時しか「あなたがいないのなら死んだほうがまし」など気持ちが狂気じみていくんですね。そこから"狂恋"という言葉を持ってきました。『泡沫狂恋物語』には、死後の世界で会えたらみたいなことまで書いていますからね(笑)」と語ってくれた。
狂気じみた感情は、演奏へも巧みに反映されている。「『泡沫狂恋物語』ではけいがリードギターを担当し女性の持つ愛しさ込み上げる感情を弾けば、わたしは女性の重い心情をバッキングギターを通し重い音に変えて伝えています」とえれんが語れば、けいも、「『泡沫狂恋物語』は、ツインギターの魅力をかなり意識して投影した曲。とくにリードギターでは三味線をギターで弾くような感覚を持って弾いたように、和な感じを強く心がけて演奏しています」と伝えてきた。
3曲目には、恋する乙女心が膨らんでゆく様を、胸をくすぐるキャッチーな歌に乗せ届けた『キンモクセイ』を収録。ねねは、「わたし、金木犀の香りがすごく好きなんです。歌詞にも「雨上がり 久しぶりの日差し なんか君を思い出す」と書いたように、本当に久しぶりに雨が上がり、日差しの差した日に外を歩いていたんですね。そうしたら金木犀の香りが漂ってきて。そこから想いを膨らませだしたら、恋する想いまで膨らんでしまいました(笑)」と語るように、「好き」という気持ちがどんどん膨らんでゆく様には、胸がキュンと疼いてしまう。
シングル『疑心暗鬼』へ詰め込んだ想いを、ねねが「女性は心の中に、『キンモクセイ』のよう乙女のような可憐な気持ちもあれば、『泡沫狂恋物語』のように想いが強くなるあまり狂気な想いに駆られることだってあるし、『疑心暗鬼』のよう鬼のような怖さだって隠している。まさに、「鬼のような感情、思い込む情熱、優しい心模様」など、女性が心の中に秘めている感情を全面に描きだしたのが、今回の『疑心暗鬼』というシングルですからね」と答えれば、えれんが「だから、ねねが般若のお面を持ったジャケットにしたわけです」と説明をしてくれた。
りんが言葉にした、「まさに、ガールズバンドにしか出せない感情を描いた作品です」は納得だ。けいの「ストーカー一歩手前の恐ろしい作品です(笑)」というのも、わからなくもない(笑)。
ちなみに、3曲に登場する女性はねね自身なのかと聞いたところ、「主人公はわたしじゃないですから。いや、わたし??…いや、わたしじゃないですから(笑)」と、お茶を濁していたことも伝えておきたい。
女性が心に隠し持つ本性を覗き見たい方や魔性の女の意味を知りたい方は、ぜひFullMooNのシングル『疑心暗鬼』に触れて欲しい。もちろん同性の方も、「わかる」と納得するのか、「それ、わたしだ」と思うのか…。男性からすれば、観てはいけない女性の本心を観たようで空恐ろしいのだが…。
TEXT:長澤智典
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『疑心暗鬼』試聴
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★インフォメーション★
『疑心暗鬼』/FullMooN
発売日:2019年3月20日
レーベル:ジリオンモードプロダクション
規格番号:ZMR-021
販売価格:\1,500/\1,620(税抜/税込)
JANコード:4582486290213
ガールズロックバンドFullMooN
待望のNEWシングル「疑心暗鬼」発売!
最強のサブカルチャーガールズロックバンドFullMooN。
待望の最新作「疑心暗鬼」現代社会に生きる彼女達の想い。儚さ、不安、希望、を今作もFullMooNらしくハードでスピーディーかつメロディアスな楽曲で纏め上げている。
初の日本語タイトルとなる今作は、ジャケットからも和の要素が連想されるFullMooNにとっても初めてとなる試みである。完全未発表曲「泡沫狂恋物語」も収録した最新必聴盤!
曲目
1.疑心暗鬼
2.泡沫狂恋物語
3.キンモクセイ
4.疑心暗鬼(Instrumental)
5.泡沫狂恋物語 (Instrumental)
6.キンモクセイ(Instrumental)
※「疑心暗鬼」先行発売ライブ
◆3月9日 心斎橋 Bigtwin Diner SHOVEL(大阪)
◆3月10日 今池 GROW (名古屋)
※FullMooN『疑心暗鬼』発売記念インストアイベント
◆日時:2019年3月21日(木・祝) 15:00スタート(整列開始 14:50~予定)
◆場所:ディスクユニオン新宿ヘヴィメタル館
◆内容:私物サイン+写真撮影会
≪参加方法≫
ディスクユニオン新宿ヘヴィメタル館にて3/20発売CD「疑心暗鬼」(ZMR-021)をお買い上げいただきましたお客さまに先着でイベント参加券をお渡しします。「イベント参加券」をお持ちの方は、私物サイン+写真撮影会にご参加いただけます。
※FullMooN主催ライブ
4月20日(土) FullMooN×ThunderSnakeATSUGI Presents
FullMooNねね生誕祭~春の7周年感謝祭~
会場 ThunderSnake ATSUGI
前売り¥3,500 当日¥4,000 (共にDRINK代別)