「なぜ、歌うのか」「どうして、ステージに立ち続けるのか」。誰もが、根底には「好きだから」という単純な答えを持っている。でも、「人の心を惹きつける歌」を表現するアーティスト/シンガーには、それ以上に大きな核となる想いを心の中で大切に育んでいる。それが、「想いを共有したい」ということ。
愛沢絢夏も、歌い始めた当初こそみずからの表現欲求に突き動かされ、吐き出したい想いを舞台の上から突きつけていた。だが次第に、いろんな人たちが自分の意思へ心を寄り添え、自分の夢へ手を差し伸べ出した。その姿が顕著になるにつれ、彼女の中に「この人たちと一緒に夢をつかみたい」「わたしはこう思うけど、みんなはどうなの?。じゃあ、一緒に後悔のない生き方を見つけようよ」という、「人と想いを共有し、その気持ちを膨らますこと」へ喜びや生き甲斐、生き方を覚えるようになり出した。その気持ちを歌へ投影し始めてからライブでの動員も増えれば、共に声を張り上げ、自分を素直に開放し、共に夢を分かち合う人たちがフロアを埋めるようになった。
愛沢絢夏自身は、今も自分の心の中に悩みや葛藤を抱えながら、正解のない答えを模索しては、沸き立つ想いを歌にし続けている。その想いが生々しさを増すごとに、その想いを分かち合い、気持ちを無邪気に開放するロックサウンドに狂喜し、自分も開放されたいと思う人たちが増え続けている。愛沢絢夏自身が求めている答えは、一生探し続けるものかも知れない。でも、その都度ごとに生まれた歌には、「ゴツゴツしながらも純粋な想いの渇き」が刻まれている。
彼女は自分を探し続けている。そんな歩みの中での「今」を示したのが、愛沢絢夏の1stアルバム『Searh for』だ。彼女は、このアルバムの制作に当たって、こんな想いを持っていた。
「アルバムのタイトルが『Searh for』。直訳すると「探す」。わたし自身、音楽活動をしながら自分のスタイルを探し続けてきましたし、今も探しています。そんな中、少しですが自分らしさが見定められだした。だったら、その答えをもっと見定めようと作ったのがアルバム『Searh for』でした。最初こそ、自分らしいスタイルを探す制作だったのが、何時しか、自分の音楽に触れることでみんなにも「幼い頃、心に秘めていた純粋な気持ちを思い出すなど、忘れかけていた大切な想いを見つけてもらえたらな」という感情を持って新曲たちを作っている自分がいました。わたしもそうだし、みんなにも心の中に埋もれている大切な想いを、この作品をきっかけに改めて見つけ出して欲しいなと思っています」
本作では、同期を極力排除。ギター・ベース・ドラムという生音主体のシンプルな編成で楽曲を作りあげている。そうしたのも、今の愛沢絢夏の心の指針としてのこと。
「ライブを通して生感を出したい気持ちを形にした第一歩目として示したのが、ここに収録した新曲たちになります。ただし、同期を完全に排除するわけではなく、中に入れてる『Days』のように、同期も使うからこそ表情の生きる曲だってあるように、それは楽曲が生きる形に合わせて選択していけば良いこと。つまり、今の愛沢絢夏がやりたい音楽性は何か…となったときに示したい方向性が、同期を用いたキラキラとした音よりも、生のギターサウンドを軸にした躍動感のある演奏と自分の声色を前に表情をつけてゆくスタイルだったということなんです」
愛沢絢夏は今、1st album Release tour「Find your MAST」の真っ最中。最期にツアーへ向けての言葉も、ここに記そうか。
「今回は初めて行く場所も多いように、また、新たな始まりの一歩目を記せる大事なツアーになります。これまでの東名阪仙から、こうやって少しずつですけど行ける場所を増やせたのは嬉しいこと。まして、愛沢絢夏としての全国ツアーは今回が初のように、まだまだ"Searh for"な状態だと思います。1本1本のライブ経験を大切に重ねながら無事ツアーのファイナルを終えたときに、どんな愛沢絢夏となっているのか。そこは、自分でも期待しているところです」。
まずは一度ライブに足を運んで欲しい。そこには、愛沢絢夏と彼女の音楽に心支えられている人たちによる、感情と感情とをぶつけあいながらも、自然と笑顔の生まれるライブが繰り広げられている。その熱さを一度味わったら、きっと病み付きになるはずだ。
TEXT:長澤智典
★映像★
アルバム『Searh for』トレーラー
愛沢絢夏 Web
http://a-ayaka.com/
愛沢絢夏 twitter
https://twitter.com/ayaka_aizawa
★アルバム情報★
愛沢絢夏 1st ALBUM
『Searh for』
価格 3,000円(税込)
★LIVE情報★
アルバム・リリースツアー
愛沢絢夏 1st album Release tour
「Find your MAST」
● 04月13日(土) 滋賀 BARI-HARI
▲ 04月14日(日) 初台 DOORS
▲ 04月18日(木) 渋谷 NoStyle
● 04月20日(土) 厚木 Thunder Snake
▲ 04月21日(日) 大塚 herats +
▲ 04月23日(火) 西永福 JAM
▲ 04月24日(水) 渋谷 Club Malcolm
● 04月25日(木) 横浜 BAYSIS
▲ 04月26日(金) 初台 WALL
● 04月30日(火) 厚木 Thunder Snake
▲ 05月01日(水) 渋谷 clubasia
● 05月09日(木) 渋谷 CHELSEA HOTEL
● 05月14日(火) 渋谷 Club Malcolm
● 05月16日(木) 仙台 space Zero
● 05月17日(金) 岩手 the five morioka
● 05月18日(土) 弘前 SHAKE
● 05月19日(日) 青森 Quarter
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●「Find your MAST」TOUR LIVE
▲ ソロ LIVE