男性地下メンドルシーンの先陣に立って牽引し続けている新世紀えぴっくすたぁネ申。彼らが平成最後の一大行事として、4月30日、Zepp Diver Cityを舞台に「平成最後の日! えぴっくFES!」を企画プロデュース。全27組が出演。タイトル通り平成最後の日に行われたフェスティバルの模様を、2回に分けて紹介しよう。前編では、女性アイドルたちが彩ったステージの数々と新世紀えぴっくすたぁネ申の最初のライブまで、前半部の様子をお届けしたい。
ドリフトエンジェルス/FRESH ANGELS
トップを飾ったのが、胸をキュンとくすぐるラブリーなダンスポップチューンを歌うドリフトエンジェルス。彼女たち、普段はレースクイーンとして活動。とはいえ、セクシーではなく可愛らしさを全面に押し出したステージングを見せてゆくところが、他のレースクイーン系アイドルユニットとは異なる魅力。
続くFRESH ANGELSも、気持ちに光を注ぐ前向きなダンスポップ曲を届けるレースクイーン・ユニット。疾走感を抱いた楽曲を軸に据えているのも特徴だ。女の子アイドルらしい片思いソングはもちろん、レースと夢を追いかける姿を重ね合わせた歌など、サーキットアイドルだからこそ似合う歌を中心に両者はライブを届けてくれた。
幻,no
最初からテンション高く弾けたライブを描き出したのが、幻,no。メンバーたちは、終始ステージの上を駆けまわりながら歌い続けていた。テンション高いステージングに触れた人たちを熱狂の中へ呑み込むアゲアゲな幻.noのライブでフロアはより熱を帯びて行った。
大宮I☆DOLL
激しくもテンション高いダンスロックナンバーが炸裂。気持ちを揺さぶる楽曲の上で、メンバーたちは熱を抱いた歌を力強くぶつけてきた。持ち時間の間中、胸の奥底から沸き上がる情熱を振り絞るように歌いかけてきた。その気持ちに触発された観客たちが嬉しそうに飛び跳ね、彼女たちへ想いをぶつけていた。
ネコプラ∞
冒頭を飾った5人の可愛らしいハーモニーへ触れた瞬間、胸がキュッと疼いた。何処か甘えた仕種も見せながら、ラブリーな香りを振りまくようにネコプラ∞は歌いかけてきた。守ってあげたくなる、触れたら壊れそうな儚さと汚れなき乙女心を、彼女たちのライブパフォーマンスを通しずっと感じていた。
chuLa
華やかなEDMサウンドの中へ激しいスパイスも加えた楽曲を魅力に、テンション高いステージングをchuLaは描きだした。メンバー自身が前のめりの姿勢で想いをぶつけるごとに、テンションも上がりだす。4人の熱い誘いに刺激を受け、身体を揺らし想いを返す観客たちの姿も。曲を重ねるごとにテンションをアップしてゆくステージングに触発され、騒がずにいれない気持ちだった。
WILL-O
新世紀えぴっくすたぁネ申とはイベントを通して深い交遊を持つWILL-Oの登場。彼女たちは観客たちのテンションをマックスまで導きだそうと、冒頭からパッションあふれる歌声をぶつけ、会場中の人たちを煽りだした。ライブという場を通して培った気持ちを一つにぶつけゆくステージングや、触れた人たちを自分たちの世界へ呑み込む歌やパフォーマンスへ何時しかどっぷりとハマッていた。
劇場版ゴキゲン帝国
「人の金で焼き肉食べたい」など、女の子の本音を可愛く、でも心の声を大きく叫ぶように劇場版ゴキゲン帝国は歌い、語りかけてゆく。「新世紀えぴっくすたぁの奢りで、ごちでー!!」など、場の空気に合わせた歌に仕上げてゆく手腕はさすがだ。胸弾むTECHUNO/EDM STYLEなど1曲ごとに表情を変えながら、多様な表情を魅力に観客たちを沸かせた劇場版ゴキゲン帝国。つかみどころがなさそうで、じつは楽しいという共通項を魅力に、彼女たちはフロアにパーティを作りあげていった。
椎名ひかり
荘厳で暗鬱な世界観を描きながら、椎名ひかりのライブは幕を開けた。その姿は、闇に堕ちた美しい天使??。いや、魔界に咲いた毒々しくも華やかな一輪の花。椎名ひかりはお立ち台に片足を乗せ、観客たちを煽りだす。可愛い声ながらも、デスボイスも駆使しながら、彼女は荒れ狂う熱狂の世界へ導こうと観客たちを煽り続けていた。
神使轟く、激情の如く。
ド頭から凄まじいラウドでアグレッシブなハイパーダンスロック曲を叩きつけ、観客たちを暴れ騒ぐ熱狂の中へグイグイ引き込だのが神使轟く、激情の如く。だ。2STEPが代名詞のように、メンバーたちが2STEPを踏みながら踊れば、フロアでも2STEPに興じる人たちも続出。激しく煽り立てるステージングは、ロックバンド以上の迫力だ。終盤にはフロアに巨大なサークルも誕生。激しいのはもちろん、歌詞には闇の感情や、未来へ踏みだしたい心の叫びなどを投影。歌に詰め込んだ痛い心の本音の数々も、荒れ狂う音に後押しされ強烈に胸の奥底へと突き刺さった。
CY8ER
CY8ERのライブは、オートチューンを駆使したポップで華やかで高速なEDM曲からスタート。とてもつかみのある楽曲に加え、サウンドがカラフルさと身体を刺激する強烈なビートを携えているせいか、何時しか彼女たちと一緒にエレクトロなダンスワールドの中で祭り人と化していた。どの楽曲もチャーミングな女の子らしさを前へ押し出しなからも、その中へ毒々しさも隠し持っているからだろうか、チクッとした刺激に興奮を覚えていくうちに、どんどん深みへとハマッてゆく。もちろん、音楽性面に投影した、おもちゃ箱をひっくり返したようなカラフルに弾けた祭り曲の数々にも身体はビンビンに反応してしまう。まさに、新世代のエレクトロな和ホップアイドルとしてCY8ERは活動。短い時間の中とはいえ、最後にはフロア中から熱い視線を集めていたように、会場の人たちも、独創性と存在感を持ったCY8ERのステージに魅了され、熱狂する人から魅入る人まで、それぞれに彼女たちへ熱い視線を送り続けていた。
新世紀えぴっくすたぁネ申
前半の女性アイドルゾーンのトリとして?登場した新世紀えぴっくすたぁネ申の1回目のライブは、ステレオタイプのようなオタクの風貌で登場!
そして触れた人たちのテンションを一気に上げる『星が瞬く夜に』からスタート。これまでの女性アイドルたちのステージを受け、BiSHのカバー曲を最初に持ってくる遊び心はさすが。
メンバーたちも、気持ちをアゲる楽曲の上で軽快にステップを踏めば、ヲタ芸を披露するなど思い思いに楽しみながら、観客たちを自身の世界観へ引き込んでいった。
続けてはテンションを一気にアゲアゲに導くWILL-O'のカバー曲『Last Dance』だ。駆けだすダンスロックナンバーので観客たちを熱く挑発。フロアでも彼らの誘いに合わせ、メンバーカラーのサイリウムを振りながら、力強くステップを踏むファンたちの姿も。凛々しい歌声を通し、会場に熱を膨らませてゆく存在感も、さすがだ。
続くベイビーレイズJAPANのカバー曲『夜明けBrand New Days』では、触れた人の胸をキュッと疼かせるハートフルな楽曲へと昇華し、彼らは歌いかけてくれた。夢を現実に変えてゆくための想いを詰め込んだ楽曲が、観客たちのハートにも輝きと力を与えてゆく。
最後は虹のコンキスタドールのカバー曲『ドライアングル・ドリーマー』と、1回目のステージでは新世紀えぴっくすたぁネ申がカバーし続けてきたアイドル曲たちを次々届けてくれた。彼らのオタクたちはもちろん会場にいるアイドルファンの男性たちも、耳馴染んだ曲たちが次々登場したことで、何時しか一緒に熱狂に溺れていた。男女関係なくみんなで盛り上がる、これこそフェスの醍醐味、新世紀えぴっくすたぁネ申が創りたかった空間そのものだったのではないだろうか。
PHOTO:三村愛
TEXT:長澤智典
「平成最後の日! えぴっくFES!」の新世紀えぴっくすたぁネ申の映像公開中!
「えぴっくFES!」1回目ライブ
「えぴっくFES!」2回目ライブ 前編
「えぴっくFES!」2回目ライブ 後半
新世紀えぴっくすたぁネ申 Twitter
https://twitter.com/epic_hstk_h
新世紀えぴっくすたぁネ申 Web
http://epic-god.com/
新世紀えぴっくすたぁネ申 YouTube Channel
https://www.youtube.com/channel/UCh4EfW8gmwgOEjukrokIC9Q?app=desktop