V系(ヴィジュアル系)とは何か。
Wikipediaによると「特定の音楽ジャンルではなく、化粧やファッション等の視覚表現により世界観や様式美を構築するもの」と書かれています。
要するに、見た人が「V系だ」と思えば、それがV系と言っていいでしょう。
今回はバンドブーム全盛と言われた1990年代の作品を中心に、V系の名盤をいくつか紹介します。
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80年代後半から90年代を振り返る。懐かしの名盤をもう一度!
X-JAPAN『THE WORLD~X JAPAN 初の全世界ベスト~』
日本で“V系”というジャンルを確立した伝説のバントX-JAPANのベスト盤。
90年代から2000年代にかけてデビューした多くのV系アーティストが影響を受けていたと言われています。
音楽そのものもテクニカルでインパクトがありましたが、単純なラブソングや日常の延長から生まれる歌を歌うスタイルではなく、その独特の世界観で注目を集めました。
本作は『Sient Jealousy』『紅』『Rusty Nail』などX-JAPANの代表的な楽曲がギュッと詰まった名盤。
1曲1曲にメンバーそれぞれの”聞かせどころ”が用意されており、ほぼすべての楽曲がボーカル以外のパートにも注目が集まるような曲構成で作られています。
また、元X-JAPANのギターHIDEを追悼するために書かれた名曲『Without You』も収録されており、初回限定版には特別にDVDとフォトブックも同梱。
通常版でもCD2枚(Disc2には『ART OF LIFE』を1曲収録)に及ぶ非常に豪華なパッケージです。
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GLAY 『REVIEW-BEST OF GLAY-』
1997年に発売されたGLAYのベストアルバム。
バンドブーム全盛の時代、CDがよく売れた時代の追い風を受けてCD出荷枚数500万枚を記録した名作です。
爆発的なヒットを受けて2001年に別レーベルから再発売された…と聞けば、そのヒットがどれほどのものだったか想像に難くないのではないでしょうか。
抒情的なラブソングや出身地である北海道の風景を歌った歌など、日常生活の延長にある世界観で共感を得てヒット作を連発しました。
本作にはブレイクのきっかけとなった『グロリアス』をはじめ、『口唇』『HOWEVER』などGLAY初期からの主だった名曲が網羅されており、「最近GLAYに興味を持ったけど、どのCDを聞いたらいいかわからない」という人に迷わずオススメできる1枚です。
GLAYは現在自主レーベルに独立。
大阪で10万人規模のライブを行うなど、独自の活動を続けています。
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L’Arc~en~Ciel『SMILE』
GLAYと同時期にソニーミュージックからデビューしてブレイクしたバンド、L’Arc~en~Cielのアルバム。(注:ラルク自身は過去、番組内で自分たちを『ヴィジュアル系』扱いをされたことに不快感を示して演奏を中止したことがあった)テレビや映画とのタイアップで知名度を高め、CDセールスやライブの動員に繋げる手法でヒット作を連発しました。
デビューからのバンド活動が一段落したほか、諸事情により各メンバーのソロ活動などを行く期間があったため、ラルクのオリジナルアルバムとしては前作発表から3年以上の時間が経過していました。
そのこともあり、満を持して発売した本作は300万枚を超えるセールスを記録。『READY STEADY GO』『瞳の住人』など当時の名曲が多数収録され、待ちわびたファン納得の1枚になっています。
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Sex Machineguns『「マシンガンズの集い」ザ・ベスト』
「みかん!みかん!みかん!」と連呼するサビで有名な曲『みかんのうた』で覚えている人も多いのではないでしょうか。
曲のテーマや歌詞の内容が他のバンドとは一線を画しているため、コミックバンド扱いされることが多いマシンガンズですが、X-JAPANを彷彿させるようなギターのリフとヘビーメタルにルーツを持つボーカルにより、ただのイロモノでは片づけられないしっかりとした楽曲を多く作っています。
本作はそんなマシンガンズのベストアルバム。
前出の『みかんのうた』のほか、聞かせるタイプの王道の曲『そこに、あなたが……』や一風変わったラブソング『犬の生活』などが収録されています。
Sex Machinegunsは1998年のメジャーデビュー以降、活動休止や再開などを繰り返しながら活動を続けており、現在も不定期で音楽活動を続けています。
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BUCK-TICK『悪の華』
一口にヴィジュアル系と言っても様々な趣向を凝らしたアーティストが存在する中、ダークでゴシックなスタイルのアーティストはBUCK-TICKが元祖と言っても良いのではないでしょうか。
本作はそんなBUCK-TICKが5作目に手掛けたスタジオアルバム。
メタルだけでなく宗教音楽などの要素も取り入れて様々なルーツを盛り込んだ独特の作風に、たしかな歌唱力、演奏力が乗って非常に聴きごたえがある1枚に仕上がっています。
タイトルナンバー『悪の華』のほか、『幻の都』『PLEASURE BLUE』などを収録。4分~5分程度の楽曲を中心にした10曲入り(合計収録時間45分4秒)となっていますが、もっと長い時間聞いていたかのような内容量のコンテンツがギュッと詰まった1枚です。
1990年に発売後、絶版になっていましたが、根強い人気に後押しされて2002年に再リリースされました。
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メジャー/インディース、洋邦問わず探していけば新しい音楽が次々に生まれている現在、V系と言っても様々な楽曲が作られています。
今回は新しいものは敢えて挙げずに作品を紹介しましたが、レンタルショップで借りるときなどに思い出して、参考にしていただければ幸いです。
筆者が個人的に大好きなLUNA SEAについて書きたかったのですが、長くなってしまうのでまたの機会に紹介させてください!
80年代後半から90年代を振り返る。懐かしの名盤をもう一度! まとめ
その1 X-JAPAN『THE WORLD~X JAPAN 初の全世界ベスト~』
その2 GLAY 『REVIEW-BEST OF GLAY-』
その3 L’Arc~en~Ciel『SMILE』
その4 Sex Machineguns『「マシンガンズの集い」ザ・ベスト』
その5 BUCK-TICK『悪の華』
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