『音楽』を武器に戦う最強のサブカルチャーガールズロックバンド」ことFullMooNが、10月17日に新たなミニアルバム『Ancient MooN』を発売する。「古代の月」と名付けられたその作品は、過去にFullMooNがライブで演奏し続けながらも、様々な理由から眠りについていた曲たちの封印を解き、新たな装飾(アレンジ)を施し、今のFullMooNの姿として収録した楽曲集。アルバム『Ancient MooN』の魅力について、メンバーのインタヴューをお届けしよう。
もともとFullMooNはキーボード編成のバンドだったのが、何時しかツインギターのバンドへ様変わったように、どの楽曲もツインギターバージョンにアレンジを変えて収録しています。
――新作ミニアルバム『Ancient MooN』が、10月17日に発売になります。
ねね 『Ancient MooN』とは「古代の月」のこと。めっちゃ恰好いいタイトルですよね。
りん 頭を飾るねねのナレーションも雰囲気があって…。
ねね ちょっと気持ち入り込み過ぎちゃいましたね。
──収録した楽曲は、どれも過去から存在している曲たちなんですよね。
えれん そうです。今回の作品は、なかなか披露する機会の少なくなっていた過去の名曲たちを、改めて今のFullMooNの形でリアレンジする形で作りました。なので、過去の曲たちを指し示す意味として、「古代の」という言葉を持ってきたわけなんです。
ねね 過去から甦ったみたいなね。
──一番古い楽曲になると、何時頃になるのでしょうか?
えれん 5年以上前。しかも、そのときからメンバーとして演っているのは、ねねとわたしだけ。
ねね 今回は、これまで音源化していなかった過去の曲たちを集めて作品にしています。中に収録した『フラッシュバック』と『光』は過去に音源化していますけど、当時はツインギターではなくギターとキーボードという編成でのアレンジだったように、他の曲も含め、全部を今のFullMooNのスタイルにアレンジしてあるよう、過去の楽曲を知ってる人たちは、どう進化したのかぜひ聞き比べてください。
えれん 収録したのはどれもライブで人気の高い楽曲なんだけど、何時しかライブで演る回数が少なくなってた曲たちばかりだからね。
ねね 本当にときどき演奏するくらいで、何時しかレギュラーメンバーから外れてしまっていた曲たちばかりなんです。
えれん もともとFullMooNはキーボード編成のバンドだったところを、何時しかツインギターのバンドへ様変わったように、どの楽曲もツインギターバージョンにアレンジを変えて収録しています。
――新曲の作品を作るのではなく、あえて旧曲を持ってきたところもポイントですよね。
えれん 古い曲でも、FullMooNには名曲がけっこうあるからこそね。
ねね 昔の曲をライブで演奏をするたびに、お客さんから「この曲はCDに入ってないの」と聞かれることがすごく多くって。私たちも、ライブで演奏した楽曲は音源としても聞いてもらいたいからこそ、ズーッと「昔の曲も音源にしたいね」と言ってたところ、その願いが今回やっと叶ったわけなんです。
──作品の幕開けを飾る『青い月~Prologue~』のねねさんのナレーションが、まさに物語の始まりを語る女神のような雰囲気で素敵です。あの始まりに触れたとたん、いろんな想像を心の中へ膨らませてくれますからね。
ねね ですよね。しかも、古い本を開いたら昔の名曲が生まれ変わって出てきたみたいな。
えれん 今回のCDジャケットも、古い本のイメージで作ったように、今までのFullMooNの作品にはないジャケットになりました。これまではメンバー写真のジャケットが多かったですけど、この手のタイプは初めてかな??
『青い月~Prologue~』
──ここからは、『Ancient MooN』へ収録した曲たちの魅力を探りたいなと思います。物語は、『青い月~Prologue~』から幕開けます。
えれん FullMooNは、BlackMooNと戦い続けているわけですが、なぜFullMooNはBlackMooNを筆頭に地球を脅かす敵と戦い続けているのか。その理由を、このプロローグへ凝縮した形で投影し、今の活動へと結びつけました。音楽は、私たちにとっての最大の武器。その音楽を使ってどうやって戦ってきたのかを、幕開けの物語へ示しています。
『赤い糸』
ねね この歌、Aメロのキーが低いんですよ。今回のリアレンジをきっかけにキーも変えようかと思ったんですけど、昔からある楽曲の印象を壊したくなかったので、そのままのキーにしています。
えれん 楽器陣としても、演奏に重厚さが欲しかったからキーを上げたくはない気持ちもあったんだけど、そこは歌う人の気持ちも尊重しつつ。結果、キーを変えずにアレンジしています。
ねね だから『赤い糸』は、男性の方でも歌えます。何よりアルバムの幕開けに相応しい、勢いのある恰好いい楽曲です。個人的に、『赤い糸』のアウトロのけいのギターも好きです。
けい ギターソロも熱くて好きですね。勢いのある曲だなと元々感じていたので、編曲の段階でもツインギターの演奏面でそこを意識したアレンジにしています。
『フラッシュバック』
ねね 以前は鍵盤を中心としていた曲を、今のFullMooNらしさを活かしたうえで、お洒落な楽曲に様変えました。すっごく綺麗だし、格好いいし、まさに「生まれ変わった」印象を強く受ける楽曲のように、わたし、このアルバムの中だったら『フラッシュバック』を一番お勧めするかな。
えれん お洒落で大人な曲になりましたね。個人的には、ねねの書いた歌詞がすごく好きなように、歌詞もぜひ聞いて欲しい。
ねね 「『フラッシュバック』の歌詞が好き」といってくれる方は多いです。曲としても、すごく勢いがあって好きなんですけど。歌詞は、ちょっと暗い感じなんですよね。どういう想いを記したのかは聞いていただき、それぞれのとらえ方で楽しんでもらえればなと思います。
りん ねねの暗い歌詞も魅力的な得意な表情の一つだからね。
ねね シングル『Lost a Moment』のときは、そこを強調して書いてたからね。『フラッシュバック』はFullMooNへ入って間もない頃に書いた歌詞になります。この歌詞は、すごく気持ちが入り込みやすいせいか、歌いながらもいろんな感情が沸き上がっていたように、とても強く感情を込めて歌っています。
けい 『フラッシュバック』は、ギターで楽曲の雰囲気を劇的に変えちゃっています。最初から押せ押せの攻める感じで弾いたように、歌もそうですけど、ギターの聞きどころも多いです。とくに、えれんちゃんのBメロのライトハンドは聞きどころです。あと、『フラッシュバック』のバッキングのギターでけっこう厨二病くさいことをやってます。そこも聞きどころです。
『光』
ねね 『光』はわたしがFullMooNに入って一番最初に書いた、FullMooNに入るうえでの決心を記した歌詞になりました。「これまでを捨て去る覚悟はできている」「もう全部を捨ててFullMooNだけに人生を賭けていくぞー」という気持ちを記しながら走り続けてきた中、早6年以上が経ちました(笑)。でも、その決意は今でも変わらないです。
りん 原曲の良さを活かしたうえで、細かいところまでいろいろ変えたのが『光』。この曲はMVも制作しているように、「こう生まれ変わったんだ」というのをぜひ聞き比べて欲しいです。個人的には、イントロやサビの雰囲気が好きです。
けい ギターのリードのフレーズも細かく変えたりね。
えれん 『光』はカラオケにも入ってるくらい、もともとFullMooNの代表曲だったんですよ。にも関わらず、新曲として推し曲が増えるにつれ次第に埋もれてしまって。でも、FullMooNの代表曲であり、すごくいい歌なので、また今回出したいと思いました。
ねね ふたたび『光』に光を当てたように、これからは『光』押しでFullMooNはいきたいなと思っています。
『空』
ねね 『空』は綺麗な楽曲であり、歌ってて気持ちいいんです。アルバムの中でも一番柔らかい声で歌っています。
えれん 一番爽やかな歌だからね。
けい タイトル通り"空っ"て感じの楽曲です。雰囲気的にフワーッとしてるんですけど。ギターの音が何層にも重なっているように、けっこう広がりのある楽曲だなと感じています。
りん 普段はピック弾きでベースを弾いてるんですけど、この曲はフワッというイメージがあったことから指弾きをしています。FullMooNにはあまり指弾きする曲がないように、曲の表情に合わせて演奏も変えてみた楽曲になりました。
えれん 『空』にはギターを新たに追加した部分が多くって。けいも「何層にも」と言ってるように、けっこう2人で弾きながら一つの表情を描いてゆく部分が多いから、ライブで演奏するのも楽しみです。
けい クリーンの掛け合いとかありますからね。
ねね この曲は、ホントいいよぉ(笑)。
『覇王樹』
ねね 誰もが、最初は「サボテン」を「はおうじゅ」と読んでしまう曲です。『覇王樹』はセトリに入ることも多いよね。昔初めて聞く人も「この曲いいね」とすぐに気に入ってくれます。しかも、今回アレンジしてゆく中、イントロをテキサス感の出たアコギの演奏にし、そこから急に雰囲気を変えてとしているように、テキサス感の出たアコギの演奏も『覇王樹』の大きな魅力になっています。
えれん 砂漠で弾いてそうなサボテン感が出たよね。『覇王樹』も昔から演奏してきた楽曲だけど、これもガラッとアレンジが変わって恰好良くなった曲です。
りん ベース自体もシンプルな演奏だったところをガラッと変え、躍動したベースラインにしたように、雰囲気はぜんぜん変わりました。ライブでも、その場の雰囲気を変えてゆく楽曲です。
けい テキサス感でね(笑)。
『時の欠片』
えれん 最後にロックバラードを持ってきたように、アルバムの終わりは綺麗に幕を閉めようかなと思って。この曲も、だいぶ音に厚みが出たよね。『時の欠片』でも、演奏の裏にうっすらとアコギを入れています。
けい FullMooNは歌物が多い中、『時の欠片』はとくに聞かせる曲になっています。
ねね 『時の欠片』も、キーは低めです。最後に勢いを持って転調するんですけど、その瞬間から気持ちを放出させるというか、フツフツとした感情を一気に開放する、溜めてたものを一気に出すみたいな感じがするように、そこが歌ってて一番気持ちいいです。それと、最後にフェイクのような歌声を入れてるんですけど、そこも気持ち良くて入れてしまいました。
りん この曲のベースフレーズは原曲からあまり大きく変えてはいないんですけど、少し自分なりに変えたフレーズを入れながら個性を出しました。淡々としてそうに見せて熱く弾いてるところを感じてください。
けい 『時の欠片』は、全体的に熱さと優しい演奏の押し引きのバランスが難しい曲だよね。
ねね これは、聞くたびに「いいな」と良さが増していくするめ曲。歌声も優しい表情を持ちながら、じつは熱い想いもそこには込めて歌っています。何より、『時の欠片』を聞きながら、改めて「やっぱFullMooNの曲っていいなぁ」とすごく思いました。
自分の好みの曲が見つかりますよ。君はどれが好きかな?
――完成したミニアルバム『Ancient MooN』、それぞれどんな印象を持って受け止めているのかも聞かせてください。
ねね これぞFullMooNという作品になりました。FullMooNってメロが良いというか、ホントに曲がいいなと思ってるんですよ。『Ancient MooN』は激しさよりは歌物が中心。だからこそ余計に、「やっぱFullMooNって曲がいいんだよなぁ」って思える1枚になりました。
けい もともとFullMooNに対して思っていたのが、「メロがいいな」ということ。しかも、「コード進行がすごくメロディに合っている」印象が強いんです。だからこそ、今回はそこを活かしながら楽曲の持ち味を出せた曲たちが揃っているように、自分の好きな曲を探してもらえたらなぁと思います。
えれん 『Ancient MooN』は、「これぞFullMooNのやりたかった音楽」「今のFullMooNが求めている楽曲はここなんだよ」というのを聞いてもらえればわかる、今のFullMooNらしいアルバムじゃないかなと思います。
りん どれも色味が違うから、どれを聞いてもそれぞれの面白さがあるなと思いますね。
ねね 自分の好みの曲が見つかりますよ。君はどれが好きかな?
インストアイベントでは、電気ストーブなど私物にサインしちゃいます。
――『Ancient MooN』の発売にまつわるイベントもいろいろ決まっているんですよね。
ねね 10月21日にディスクユニオン新宿ヘヴィメタル館さんでインストアイベントをやります。そこでは、メンバーと一緒に写真を撮れたり、握手会をしたり、私物にサインをしたりを今回もやろうと思っています。
えれん 今までにも電気ストーブとか、みんないろんな面白いものを持ってきてくれてたよね。
ねね 電化製品を持ってくる人はけっこういます(笑)。今回も、そこは楽しみにしてるので。
えれん そろそろ、車とかにサインをしたいよね(笑)。
ねね 11月4日には、厚木サンダースネイクで主催イベント「FullMooN×ThunderSnakeATUGI Presents レコ発&りん,けい生誕祭~今日という日の主催に乾杯!!!!~」をやります。ベースのりんとギターのけいが11月に生まれたので、この日にレコ発も含め、全部まとめてお祝いしようと決めました。
えれん 『Ancient MooN』の発売と、りんとけいの誕生日をまとめてお祝いしましょうとね。ライブでも『Ancient MooN』の曲をバンバンやってくんで、ぜひライブにも足を運んでください。
TEXT:長澤智典
FullMooN Web
https://www.tatenaga.net/
FullMooN twitter
https://twitter.com/FullMooN_tw
★音源情報★
『Ancient MooN』
発売日 2018年10月17日
レーベル ジリオンモードプロダクション
ZMR-020
販売価格(税抜/税込) \2,315/\2,500
曲目
1.青い月~Prologue~
2.赤い糸
3.フラッシュバック
4.光
5.空
6.覇王樹
7.時の欠片
FullMooN 結成当初からの楽曲をリアレンジし再収録。 数々の名曲達が、今再び蘇る。
最強のサブカルチャーガールズロックバンド FullMooN最新作「Ancient MooN 」。古代の月と名付けられた今作は、結成当初に限定枚数にて発売された幻の音源から選りすぐりのロックナンバーをリアレンジ、再レコーディングし「Ancient MooN 」というタイトルにて蘇らせたFullMooNの原点ともいえる作品である。
★LIVE情報★
11/04(日)Thunder Snake ATUGI
FullMooN×ThunderSnakeATUGI Presents
レコ発&りん,けい生誕祭 ~今日という日の主催に乾杯!!!!~
開場:16:00 開演 16:30
前売り¥3,000 当日¥3,500
出演:FullMooN/ザ・ヒーナキャット/Risky Melody/爆弾幸気圧/Mercury/他
★インストア情報★
FullMooN『AncientMooN』発売記念インストアイベント
◆日時:2018年10日21日(日) 14:00スタート(整列開始 13:50~予定)
◆場所:ディスクユニオン新宿ヘヴィメタル館
◆内容:私物サイン+写真撮影会
≪参加方法≫
ディスクユニオン各店/WEBショップにて10/17発売アルバム「AncientMooN」(ZMR020)をお買い上げいただきましたお客さまに先着でイベント参加券をお渡しします。「イベント参加券」をお持ちの方は、私物サイン+写真撮影会にご参加いただけます。
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新宿ヘヴィメタル館/オンライン・ショップ/お茶の水ハードロック・ヘヴィメタル館/渋谷パンク・ヘヴィメタル館/お茶の水駅前店/吉祥寺店/町田店/横浜関内店/千葉店/柏店/北浦和店/大宮店/高田馬場店/池袋店/横浜西口店/中野店/立川店/大阪店
≪対象商品≫
10/17発売
CD FullMooN『AncientMooN』(ZMR020) 2,500円(税込)
≪注意事項≫
・サインはお客様の私物へ行います。サインを入れてほしい私物(CD/色紙等)をご用意の上、ご来店お願いいたします。
・写真撮影はお客様のスマートフォンまたはカメラ付携帯電話にて、お客様+メンバー4人での5ショットをスタッフが撮影いたします。
・イベント参加券の配布は定員に達し次第終了いたします。終了後にご予約(ご購入)いただいてもお付けできません。
・イベント参加券はいかなる場合も再発行はいたしません。
・小学生以上のお客様からイベント参加券が必要でございます。また小学生未満のお客様がイベントにご参加をご希望の場合、付添いの方もイベント参加券が必要でございます。
・お客様の列が途切れ次第、イベント終了となります。
・イベント参加券の譲渡・転売は禁止させていただきます。
・対象商品の返品・返金はお断りさせていただきます。不良品は良品との交換とさせていただきます。
・手荷物や貴重品はお客様ご自身で管理してください。ベビーカー・キャリーケースなどの大きいお荷物もお預かりいたしかねます。
・会場内への飲食物の持ち込みはご遠慮ください。
・他のお客様のご迷惑となる行為、また他のお客様に怪我をさせてしまう可能性のある危険な行為は禁止させていただきます。
・イベント当日は係員の指示に必ず従ってください。係員の指示に従っていただけない場合、イベントへのご参加をお断りすることがございます。また係員の指示に従わずに生じた事故に関しましては、弊店・主催者は一切責任を負いかねます。
・諸事情によりイベントの内容に変更が出る場合や、イベント自体が中止になる場合がございます。
お問い合わせ:
■ディスクユニオン新宿ヘヴィメタル館:03-5363-9778
〒160-0022 東京都新宿区新宿3-28-4 三峰ビル5F
ds8@diskunion.co.jp