声優の速水奨と野津山幸宏がメインパーソナリティを担う、朗読バラエティ番組「速水奨&野津山幸宏の今日、何読む?」。RakutenTV声優チャンネル内で、毎月最終金曜日のお昼に新作番組を更新中だ。
この番組の肝になっているのが「朗読」のあらゆる可能性を広げること。そのうえで「バラエティ」の言葉も付くように、パーソナリティの2人とゲストを交えた軽妙な会話も、この番組の嬉しい見どころになっている。12月放送回のゲストは、先月に引き続き声優の中島ヨシキ。気心知れた3人のテンション高い会話を、存分に楽しんでいただきたい。
12月25日(金)配信回レポート
『何でも朗読』
日常にあるさまざまな文字要素を朗読するのが、このコーナー。選んだ題材が、「塩こんぶ」。ゲストの中島ヨシキも加え、3人で説明文を朗読。速水奨が「北海道産昆布を100%使用し、本醸造醤油とともに、釜で丁寧に炊き上げ、昆布本来のおいしさを生かしながら味付けしました」と語りだせば、野津山幸宏が「うまみ・塩味・甘みの絶妙なバランスをお楽しみ下さい」、中島ヨシキが「使い方。ご飯にのせて、お何度も交代しながら、3人はラベルを最後まで読み進めていった。3人の語りを聞いていたら、身近な「塩こんぶ」が、なかなか手に入らない、とても栄養価の高い幻の希少な食材に思えてゆくから不思議だ。それが朗読のマジック?!
『即興あたかも朗読』
速水奨の「『あたかも読書』とは、何も書いていない本を持って、さも何か書いてあるかのように本を読んでいくというゲームです」の説明通り、『即興あたかも朗読』は、何も綴られていない全ページ白紙の本を手に、用意した数個のお題の中、くじ引きで引いた題材をもとに、3人で順番に即興物語を作りながら朗読してゆくコーナー。「速水奨&野津山幸宏の今日、何読む?」の中でも、最もハードルの高いコーナー…にも関わらず、みずから舞台などの脚本も手掛けている中島ヨシキは「タイトルから物語を展開させるのが得意」と語っていた。
今回、選んだ題材が「北風と太陽とお姉」。物語を作る順番は、野津山幸宏が一番手、速水奨が二番手、落ちを中島ヨシキが担当することに。
一番手を担った野津山幸宏が、「北風と太陽とお姉」、作者・日光さんと語りだす。ここからは、お姉な学生の日光さんが主人公になった物語がスタート。最初に登場したのが、日光さんと、彼を気にかけているクリス松本。まずは、日光とクリス松本による会話からスタート。日光は、北風と太陽の2人から告白を受けていることをクリス松本へ語りだした。(野津山幸宏談)ちなみに、登場人物はすべてお姉であることも、改めて伝えておきたい。
日光の話を聞き、その場を急ぎ足で立ち去るクリス松本。そのクリス松本を追いかける日光。でもクリス松本は、時速45キロで歩く早歩きの人。彼を見失った日光は、北風と太陽のどちらを選ぶかを思案しだした。そんな日光の視界に入ってきたのが、ピンクの服を着た小さなおじさん。そのおじさんは、なんと高原で生きている、恋の相談が得意な妖精だった。(速水奨談)
日光は、北風と太陽にせまられていることをおじさんに相談。おじさんは「2人とつきあってしまえ」とアドバイス。その言葉を受けて日光が取った行動は。北風と太陽を前にした日光は、「どっちかなんて選べない。2人とも幸せにするからわたしと結婚して」と告白。(中島ヨシキ談)その言葉を受けた北風と太陽の反応。そこへ現れたクリス松本を巻き込んだ、お姉たちの恋の騒動についての結末は…。そこは、番組をご覧になっていただきたい。
『ちょい朗読』
「気になる作品をちょっと朗読してみよう」というのが、このコーナー。「速水奨&野津山幸宏の今日、何読む?」の制作に協力している「ダンデライオンアニメーションスタジオ」が手掛けている、「グミを顔につけたライオン」のキャラクター『グミライオン』。ここでは、グミライオンを主人公にした4コマ漫画3本を順番に朗読。『ちょい朗読』の言葉通り、本当にあっという間に終わってしまうので、集中して観てもらいたい。『グミライオン』は公式twitter(@gummy0lion)も持っているので、興味を持たれた方は、フォローしては如何だろうか。
『ガチ朗読』
この番組のメインコーナーの一つ、『ガチ朗読!』コーナーへ。番組用にオリジナルの朗読劇を用意。内容が、「デスゲーム」を描いた『秘密という名の罪』。配役を、司会(中島ヨシキ)・父親の立花正平(速水奨)・息子の立花弘(野津山幸宏)と設定。
とある秘密の社交場で、「お互いに関するクイズ」を出題しあうゲームに立花親子が挑戦。このゲーム、全問正解すると賞金1億円を手に出来るが、一問でも間違えると死が待っている。親子は、抱えた借金の返済のため、ゲームに挑戦。順調に質問をクリアしてゆく親子だったが、最後の質問があまりにも衝撃的な内容。その答えは…。そして、結末は…。そこは、番組を観て確かめてもらいたい。
演技中も、中島ヨシキがテンション高い声を魅力にドラマチックに語れば、速水奨は生活に疲れた声でどこか弱々しく話しだす。野津山幸宏は、落ち着いた口調で言葉を繰り出していた。正解が続き、次第にテンションを高めてゆく速水奨と野津山幸宏の声の変化。最後の質問の答えを知ったときの2人の感情的過ぎる声の揺れなども、ぜひ味わって欲しい。
『衣装朗読』
続いては、この番組のもう一つのメインとなる『衣装朗読』のコーナーへ。この日、3人が収録用に身につけた衣装を、ファッションマガジン/ウェブサイト『原宿POP』がコーディネイト。
3人が身につけたのは「令和の病みかわ最前線」「あなたも"裏側"の住人に」をコンセプトに、人の「闇」こそが正義となり芸術へと変化できる空間を目指す。そんな美術館のように選りすぐりの個性派アイテムを集めたファッションブランド「東京裏側」の衣装。ここでは、速水奨の衣装の説明文を野津山幸宏が、野津山幸宏の衣装の説明文を中島ヨシキが、中島ヨシキの衣装の説明文を速水奨が朗読する形で進行。
速水奨の衣装の説明文を、野津山幸宏は雄々しい声で大仰に朗読。服の印象に合わせ、攻めるように語る野津山幸宏。その言葉をさらりと受け流し、華麗に、スタイリッシュな姿を示し、速水奨はゴシックな中にもシャープさを取り入れた服の魅力をポーズを決めながらしっかりと見せていった。
野津山幸宏の衣装の説明文を、中島ヨシキはクールに、YO!YO!風に煽るストリート感の口調でトーク。中島ヨシキは丁寧に説明文を読みながらも、時々、野津山幸宏に語りかける。野津山幸宏は、中島ヨシキの指示する言葉を受けながらも、その都度大胆な動きを示していた。2人の言葉とポーズによる軽妙なやり取りも、ぜひ楽しんでもらいたい。
中島ヨシキの衣装の説明文を、速水奨はアドリブ混じりに、時折ギャグを交えて朗読してゆく。中島ヨシキは、速水奨の語りに合わせた姿でポーズを決めながら服の魅力を示してゆくのだが、速水奨のひねりの効いた言葉のリードに戸惑うときも。速水奨の言葉に惑いながらも、しっかり服の魅力を見せていた中島ヨシキのポーズの数々も見どころだ。
第7回目となる次回の番組は、1月29日(金)に配信予定。誰がゲストで登場するのかも、お楽しみに。
『今日、何読む?カーテンコール!』
RakutenTV声優チャンネルの会員になった方だけが観れる「会員限定のおまけ動画」コーナーが、「今日、何読む?カーテンコール!」。 ここでは、毎回いろんなパーティゲームに3人が興じてゆく。今回登場したのが、「どきどきモンキーキャッチ」。意外と反射神経を使うゲームから、3人はドキドキ身構えながらゲームに興じてゆく。このゲームの落ちが、とんでもない結果だったが、その内容は番組をご覧になってもらいたい。
ここでは『即興あたかも朗読』を終えての感想トークが繰り広げられた。「2人がしゃべっている間にどういう落ちにしようか」「この流れの中で、落ちはこう考えてた」「なのに妖精さんが出てきて」と、中島ヨシキが即興話の落ちを生み出すまでの過程の裏話を語っていた。これ、本編観た人ならぜひチェックしておきたい話だ。
収録した当時の内容が、どう綺麗にまとめあげられているかも含め、ぜひ番組をご覧になっていただきたい。
TEXT:長澤智典
★インフォメーション★
全ては朗読!?声優の速水奨と野津山幸宏が、”朗読”をテーマにその魅力や楽しさを伝えていく朗読バラエティショー開演!
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MC:速水奨、野津山幸宏
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